プライベートからビジネスまで幅広く使うことができるAppleのiPadシリーズ。
高スペックなモデルであればノートPC代わりに使うこともできて、どんどん活躍の幅が広がっています。
そんなiPad、いざ購入しようとしてみると下記のような疑問を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
- iPadの各モデル(Pro・Air・無印・mini)にはどんな違いがあるの?
- 商品選びする上でどんなスペックを比較したらいい?
タカヒロ
iPadは見た目はほぼ同じに見えるし、それぞれどんな方におすすめかわかりづらいですよね…。
そこで本記事では2022年現在のiPadラインナップの違いをわかりやすく解説した上で、各モデルがどんな方におすすめかをまとめました。
記事の後半には「iPadの選び方診断チャート」や「iPadを安く買う方法」も紹介しています。
本記事を読めばきっとあなたにぴったりのiPad選びができると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
タップできる目次
【2022年】iPadを選ぶ際に比較するべきスペック
2022年現在のiPad製品ラインナップは5つです。
タブレットのサイズとスペックの2軸で各モデルの立ち位置を整理すると下記のようになります。まずはざっくり各モデルのポジショニングを把握しましょう。
iPadを選ぶ際に特に注目すべき項目を厳選して各モデルのスペックをまとめると、以下のようになります。
タカヒロ
ここからはiPadを選ぶ際に比較すべき項目を一つずつ解説していきます。
処理性能(ベンチマークスコア)
各アプリを立ち上げた時にどれだけサクサク処理が進むかを判断する際に要となってくるベンチマークスコア。
現行モデルのベンチマークスコアを比較すると下記のように処理性能に違いがあります。
デバイスのCPUやグラフィックボードなどの総合的な性能を計る指標
iPad Pro 12.9インチ & 11インチ | iPad Air(第5世代) | iPad mini(第6世代) | 無印 iPad(第9世代) | |
---|---|---|---|---|
搭載チップ | M1チップ (A15 Bionicの1.3倍) |
M1チップ (A15 Bionicの1.3倍) |
A15 Bionic (A14 Bionicの1.2倍) |
A13 Bionic |
ベンチマークスコア | 1,020,000 | 1,104,403 | 790,000 | 612,000 |
現行モデルをみるとM1チップ搭載のiPad Pro&iPad Airシリーズはベンチマークスコアが抜きん出て高いです。
ただし、現行iPadで利用できるアプリではM1チップのパワーが活きるアプリがなく、恩恵を受けるシーンが少ないです。
iPad mini 6に搭載されているA15 Bionic程度のスペックがあれば幅広い作業に問題なく対応できると思ってもらって問題ありません。
デバイスサイズ
ディスプレイのサイズはiPadをアウトプットとインプットどちらをメインに使いたいかで決めていくのがおすすめです。
映画鑑賞や電子書籍での読書などインプット中心にタブレットを使いたいならサイズは小さくても問題ありません。
しかし、イラストを描いたり画像・動画編集を行ったりとアウトプット中心にiPadを使いたらディスプレイサイズは大きい方が作業が捗ります。
複数のアプリを同時に表示できるマルチタスク機能(Split View、Slide Over)もデバイスが大きい方が扱いやすいです。
Apple Pencil
iPadの強みといえば、紙に近い感覚で文字やイラストが書けるApple Pencilの存在。
特にApple Pencil 2は筆圧感知、マグネット充電などに対応しており、クオリティの高いプロダクトに仕上がっています。
イラストを描きたい、勉強に使いたいといったことがメインの場合は迷わずApple Pencil 2対応のデバイスを選びましょう。
また、Apple Pencilの書き心地はiPadのリフレッシュレートによって大きく左右されます。
下記はリフレッシュレート60HzのiPad Airとリフレッシュレート120HzのiPad ProでApple Pencilを使用した際の描写力を比較した動画。
iPad Proの方が一秒間に描写できる絵の数が多いことからより紙に近いリアルな書き心地を得ることができることがわかります。
こういった点から本格的な絵を描きたいという方はiPad Proシリーズを購入するのがおすすめです。
純正キーボード
iPad mini以外のiPadシリーズはSmart Connectorを搭載しており、それに対応した純正キーボードが用意されています。
- キーボード本体の充電が不要
- Bluetoothのペアリング不要
- マグネットで素早く着脱可能
iPadをパソコンのように使用したい方は、Smart Connector搭載モデルがおすすめです。
ちなみに純正キーボードは価格が高いアイテムが多く手が出しづらいのがデメリット。そんな場合はロジクールから発売されているSmart Connector搭載キーボードの購入を視野に入れておくと良いです。
搭載ポート
無印iPadを除くiPadシリーズはUSB-Cポートを採用しています。
モデルごとに豊富な周辺機器が販売されています。
iPadの醍醐味は豊富な周辺機器と組み合わせて色んな作業を快適にできることなので、自分の作業にあった周辺機器が用意されているかも一つの判断軸となります。
ストレージ容量
ストレージの容量はiPad Proシリーズとそれ以外のiPadで分かれている状況。
iPad Proシリーズ | iPad Air・mini・無印 |
---|---|
128GB / 256GB 512GB / 1TB / 2TB |
64GB / 256GB |
より多くのデータをタブレット内に入れて持ち歩きたいどうかが判断ポイントの一つになります。
各容量どんな風に選べばいいかの目安は以下のように考えると整理しやすいです。
- 64GB:動画視聴、電子書籍の読書などが主な使い道の方向け
- 128〜256GB:ゲームプレイ、画像・動画などを保存したい方向け
- 512GB〜2TB:メインマシンとして趣味や仕事でハードに使いたい方向け
タイプ別おすすめのiPadはこれ!
ここからは筆者の独断と偏見で各モデルの特徴紹介、それぞれどんな方におすすめかを解説していきます!
iPad Pro 12.9インチ おすすめ度★★★★
iPadシリーズで最大サイズのディスプレイを誇るiPad Pro 12.9インチ。
M1チップ搭載で長尺の動画編集やCADアプリなど負荷の高いアプリにもしっかり答えてくれるデバイスです。
またリフレッシュレートが120HzでApple Pencilの書き心地がよりリアルに近いため、本格的なイラスト制作などをこなしたい方にもおすすめです。
iPadシリーズで唯一Liquid Retina XDR Displayを搭載しており、白も黒もキレイに発色できたり、視野角が広く見る角度で色が変わらないといったメリットもあります。
- iPadで様々なタスクを完結したい方
- 本格的なマンガやイラストを書く
- 長尺の動画編集を行いたい方
- CADアプリを使用したい方
- M1チップによる将来性に期待している方
iPad Pro 11インチ おすすめ度★★
iPad Air(第5世代)の上位互換版のような立ち位置のiPad Pro 11インチ(2021モデル)。
iPad Air(第5世代)と比較してiPad Pro 11インチが優れている主なポイントは下記のとおり。
- より大きなストレージ容量を選択できる
- プロモーションテクノロジー搭載で画面がヌルヌル動いて気持ち良い
- スピーカーが4つ搭載されており、音声に厚みがある
iPad Air(第5世代)はのスペックではちょっと心もとない、でもiPad Pro12.9インチは大きすぎる…。そんな風に思う方におすすめのモデルです。
- ストレージ容量が大きいiPadが欲しい方
- 高性能で軽量なタブレットが欲しい方
- 動画編集・Photoshopなどを使った編集を行いたい方
iPad Air(第5世代) おすすめ度★★★★★
インプットもアウトプットもバランス良くこなすことができるかつ、価格も安価に仕上がっているコスパ抜群モデルのiPad Air(第5世代)。
M1チップが搭載され、動画編集や写真編集などもバッチリこなすことができるデバイスです。
また、周辺機器類もiPad Proと基本的には同じものが使えるので、やれることはほぼ同じと考えてOK。
初めてiPadを購入するならiPad Air(第5世代)を選択するのが一番ベターな選択肢だと思います。
- iPadでノートを取りたい方
- 動画編集や写真編集を行いたい方
- 大画面でコンテンツ視聴を楽しみたい方
- 大画面だけど携帯性も重視したい方
- 用途ははっきりしていないけど初めてiPadを購入してみたい方
無印iPad(第9世代)おすすめ度★★
iPadの製品ラインナップの中で最も安価な価格帯が魅力の無印iPad。
タブレットのサイズも10.2インチとそこそこ大きく、動画を見たり電子書籍を読むのに便利なデバイスです。
ただし、下記のような特徴があるため様々な周辺機器と組み合わせてアウトプット作業をするのには不向き。
- Lightningポート搭載
- Apple pencil 第1世代対応
将来的にアウトプット作業をする予定もなく、とにかくインプット中心にiPadを使いたいという方が購入すべき製品です。
- とにかく安くiPadを手にれたい
- 動画視聴、ネットサーフィンなどのインプットが利用用途
- ビジネス・店舗用(簡易レジ)のタブレットが欲しい
- 学校や子供への教育用として購入を検討している方
iPad mini(第6世代)おすすめ度★★★★
iPadシリーズの中でも最もコンパクトで携帯性に優れるiPad mini。
2021年に登場した第6世代iPad miniは前モデルから大幅に機能が向上しており、高スペックの小型タブレットになっています。
- A15 Bionic搭載(iPad Proに次ぐ高スペックのチップ)
- USB-Cポート搭載
- Apple Pencil 2対応
Smartconnector非対応で純正キーボードがないのがネックですが、Satechi Slim X1 KeyboardのようなコンパクトなBluetoothキーボードを活用できれば、タイピングも難なくこなすことができます。
携帯性を重視しつつ、インプット&アウトプットをバランス良く行いたいという方におすすめのデバイスです。
- 手帳代わりにiPadを使いたい方
- インプット作業が中心だけど、たまにアウトプット作業もしたい方
- 旅行やちょっとした外出にiPadを携帯してコンテンツを見たい方
【2022年版】iPadの選び方診断チャート
ここまででiPadを選ぶ際に確認するべきスペックや各デバイスがそれぞれどんな方におすすめか紹介してきました。
もしもまだ自分に合ったiPadのモデルがイマイチわからないという方はiPadの選び方診断チャートを参考にしてみてください!
iPad WiFiモデルとセルラーモデルの違い
iPadを選ぶ際にどのシリーズを購入するか決めたあとに多くの方が考えるであろう「WiFiモデルとセルラーモデルどっちがおすす?」という疑問。
両者の違いは大きく下記の4つです。
Wi-Fiモデル | セルラーモデル | |
---|---|---|
データ通信方式 | WiFiのみ | WiFi + モバイル通信 |
GPS機能 | × | ○ |
テザリング機能 | × | ○ |
本体価格 | 安い | 高い |
WiFiモデルのiPadは機能が限られますが、安価に購入できるのが魅力ですのでライト層のユーザーにおすすめです。
それに対してセルラーモデルのiPadはランニングコストが発生しますが、幅広いシーンで活躍できるのが魅力。
出先でも積極的にiPadを使用したいというヘビーユーザーの方におすすめのデバイスです。
iPad(Pro・Air・無印・mini)を選ぶ際によくある質問
iPadはノートPC代わりになりますか?
iPadとノートPCに使用されてるOSは別物で、使用できるアプリの数や幅に違いがあるため完全に代用することは難しいです。例えばExcelを使用する場合、iPad OS版では使える機能がかなり制限されています。
iPadシリーズ・世代を見分ける方法はありますか?
端末の裏側にあるモデル番号を検索すれば、iPadのシリーズ・世代をチェックすることが可能です。
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いはなんですか?
セルラーモデルの場合、SIMカードを挿すことでどこでもネット接続がどこでも行えます。Wi-Fiモデルは名前の通りWi-Fi環境がある場所でしか使用ができません。
iPadを買うならWi-Fiモデルとセルラーモデルどちらがおすすめですか?
出先で使用する頻度がかなり多い場合はセルラーモデルがおすすめです。そこまで頻度が多くない場合はテザリング機能を使えば出先でもiPadを使用することができます。
セルラーモデルのiPadを使うなら通信キャリアはどこがおすすめですか?
楽天モバイルのデータSIMがおすすめです。1GBまでなら無料なので、一度も使用しなかった月は使用料が発生しませんし、20GB以上は2,980円で使用することができてお得だからです。
iPad(Pro・Air・mini・無印)を安く購入するならどこがいい?
iPadはアップル公式ストアで購入すると値引きやポイントの付与といった特典がありません。
大きな買い物なのに、何も還元されないのはちょっと損な気持ちにもなりますよね。そこでおすすめしたいのが下記3つの買い方です。
- Amazonで購入する
- 楽天リーベイツを経由してアップル公式ストアで購入する
- 中古で購入する
タカヒロ
もう少し詳しく解説していきます!
Amazonで購入する
Apple公式サイト以外でiPadを購入できるECサイトはいくつかあるのですが、その中でもAmazonでの買い物が一番お得。
- 公式サイトにはない割引がある場合がある
- 商品購入時にAmazonポイントが付与される
- Amazonチャージを駆使すると2.5%のポイント還元が受けられる
- ショッピングローン(分割購入)が組めない
iPadを買うと保護フィルムやケースなど購入したいアクセサリーが必ず出てきます。
iPadをAmazonで購入して貯まったポイントを周辺機器の購入費用に回せれば、とても賢くiPadライフをスタートすることができるので、まずはAmazonでの購入を検討してみてください。
楽天リーベイツ経由・Appleストアで買う
ショッピングローンを使って購入したい場合はApple公式サイトを利用せざるを得ません。
こんな時に利用したいのが楽天リーベイツです。
楽天が運営している「ネットショップまとめサイト」。
楽天リーベイツを経由してApple公式ストアで買い物をするだけで、下記のような還元率で楽天ポイントでを受けることが可能。
- 通常時期:1~2%
- 楽天スーパーセール実施時期:3~5%
楽天リーベイツ経由Apple公式ストアでの買い物は、Amazonでの買い物に比べると還元率はイマイチ。
しかし、直接公式サイトで購入するよりかは大きな恩恵が得られるのでぜひ、利用してみてください。
中古iPadを購入する
とにかく安くiPadを購入したいなら中古で購入するという手段もあります。
数あるECサイトの中でもおすすめなのは全国9ヶ所に店舗を運営している老舗買取業者のイオシス。
下記のような特徴があり、安心して中古iPadを購入することができるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
- 中古のiPadが豊富にある
- Amazon Payで購入可能
- 購入後の初期不良にもしっかり対応してくれる
iPadの活用方法・使い道について
iPadシリーズを初めて購入する方の中にはもう少し具体的にiPadがあればできるようになることのイメージを掴んでおきたいと考える方もいると思います。
活用方法の参考になりそうな記事もいくつか書いているので、気になった方は下記もチェックしてみてください▼
【初心者向け】iPad Pro・Air・無印・miniの選び方まとめ
2022年現在のiPadラインナップ(iPad Pro・Air・mini・無印)のスペックをわかりやすく解説した上で、各モデルがどんな方におすすめかをまとめました。
iPadを初めて買うなら、インプットからアウトプットまで幅広く行うことができるかつ、値段も比較的安価なiPad Air(第5世代)が一押しです。
iPadでできることは非常に幅広く、使えば使うほどに魅力的に感じるデバイス。
ぜひ本記事を参考にiPad選んで、快適なデジタルライフをお送りください!