一筆書き切符でお得な電車旅へ!乗車券の買い方・ルールまとめ

一筆書き切符でお得な電車旅へ!乗車券の買い方・ルールまとめ

JRの乗車券にはお得に購入することができるテクニックが幾つかあります。その中の一つが「一筆書き切符」。

今回はこの「一筆書き切符」の買い方やルールについてまとめてみました。長期休暇にお得な電車旅をしたい方は是非チェックしてみてください!

この記事の著者

ガジェットブロガー・タカヒロのアイコン

タカヒロ

ガジェットブロガー

買ってよかったモノについて発信する月間45万PVの個人ブログです。「正直なレビュー」をモットーに2015年のブログ開設から300以上の商品を紹介しています!

メディア掲載・受賞歴

一筆書き切符とは

名古屋発・名古屋着の一筆書き切符の写真

一筆書き切符とは、乗車駅から複数の駅を経由して、一筆書きする様に乗車駅へ戻って来る経路で購入された切符です。

このような買い方で切符を購入すると、とてもお得に電車旅をすることができます。

一筆書き切符を使うとなぜ運賃が安くなるのか?その秘訣は「遠距離低減制」、「乗継割引」という制度をうまく活用している点にあります。

それぞれの制度がどのようなものなのか説明していきます。

遠距離低減制とは

線路の写真

JRの乗車券は乗車距離が長くなるほど運賃が安くなるように料金が設定されています。

この制度を遠距離低減制といいます。

下記の表は移動距離ごとの1kmあたりの運賃がいくらかをまとめた表。

300km以下と601km以上では運賃が半分以上安くなっていることがわかります。

利用キロ数 1kmあたりの運賃
300km以下 16.20円/km
600km以下 12.85円/km
601km以上 7.05円/km

乗車券には有効期限がある

遠距離低減制を活用する場合は、乗車券の有効期限に注意が必要です。

有効期限は起点の駅から一筆書きしてたどった駅の総距離に応じて異なり、距離に比例して、有効期限も長くなります。

下記は移動距離ごとの有効期限をまとめた表になります▼

乗車距離 200キロまで 400キロまで 600キロまで 800キロまで 1000キロまで
有効期限 2日 3日 4日 5日 6日

引用:『乗車券の有効期限/JR東日本公式ホームページ』より

利用キロ数の調べ方

一筆書きした際の利用キロ数は、みどりの窓口などで問い合わせれば、素早く計算してくれますが、わざわざ行くのは面倒くさいと感じる方も多いかもしれません。

そのような場合は、『ジョルダン』など経由する駅を指定できる時刻表検索サービスで始発駅、途中下車したい駅、終着駅を入力すれば、自分で調べることができます。

乗継割引について

電車の車内

乗継割引とは、JRの在来線特急と新幹線を連続して乗る場合に、特急・急行券が半額になるという制度です。

乗り継ぎ割引が適用される区間は下記の通りです▼

  • 東海道・山陽新幹線の新横浜〜新下関間の各新幹線駅
  • 東北新幹線の新青森駅
  • 上越新幹線の越後湯沢駅、長岡駅、新潟駅
  • 北陸新幹線の長野駅
  • 大阪駅(新大阪駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)
  • 坂出駅、高松駅(岡山駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)
  • 青森駅(青森駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)

参考:『乗継割引/JR東海』より

乗継割引を利用する際の注意点

乗継割引が適用されるのは同時購入した場合のみ

乗継割引を適用してもらうには、新幹線と在来線特急チケットを同じタイミングで買わなければいけません。旅のスタートに全工程の切符をまとめて購入し、割引を適用してもらいましょう。

在来線と新幹線を2回乗り継ぐ場合

在来線特急と新幹線を数回乗り継ぐ場合は、在来線特急のどちらか一方だけが割引になります。また、割引が適用されるのは値段が高い方の列車です。

乗継の適用日

新幹線から在来線に乗り継ぐ場合は、その日のうちに乗り継ぐ場合のみ、乗り継ぎ割引が適用されます。在来線から新幹線に乗り継ぐ場合は、翌日の乗り継ぎでも割引が適用されます。

一筆書き切符を利用する際のルール・ポイント

ここまで一筆書き切符を使うとなぜ運賃が安くなるのか、「遠距離低減制」と「乗継割引」という二つのキーワードを交えて説明してきました。

まとめると、この方法を活用して旅をする際のポイントは下記の通り。

通る駅が重複するのはNG
一筆書き切符なので、一度経由した駅を再び通ることはできません。もし重複するルートを辿ってしまったらその場で打ち切りとなってしまいます。
切符の有効期限に注意する
一筆書き切符は移動距離によって有効期限が異なります。移動距離数を調べて確認しておきましょう。
新幹線+在来線特急の組み合わせで移動できるルートを選ぶ
乗継割引を適用してもらうために、新幹線+在来線特急で移動できるルートを選びましょう。
チケットはまとめて購入する
乗継割引を適用してもらうためには、まとめて新幹線、特急券のチケットを同時に買う必要があります。

一筆書き切符の買い方

みどりの窓口

出典:wikipedia

一筆書き切符は、みどりの窓口や指定席券売機での発券、ネットでの予約(えきねっと)で買うことができます。

`鉄道に詳しい方でない限り、みどりの窓口で駅員さんに発券してもらうのをオススメします。

その際は、下記の3点を事前に準備してくとスムーズに発券してもらうことができます。

  • 事前に一筆書きで途中下車したい駅を紙に書き、駅員さんに伝える
  • 起点と終点が同じの1枚の切符になる様に伝える
  • 在来線と新幹線の特急券が必要な場合は、同時に購入すると乗り継ぎ割引の対象になるので、あらかじめ特急券も必要か確認しておく

東京・金沢・京都を一筆書きっぷで周った場合

東京駅の写真

一筆書き切符を具体的に説明するために、新幹線で東京-京都間を往復する場合一筆書き切符で東京→京都→金沢→東京移動する場合の運賃を比較してみます。

東京-京都間を新幹線で往復した場合

東京・京都の経路 乗車券(円) 特急券(円) 往復合計(円)
東海道新幹線 8,210 5,700 27,820

一筆書き切符で東京-京都-金沢を移動した場合

東京・京都・金沢の経路 乗車券(円) 特急券(円) 往復合計(円)
①東京-山科 14,200 (13,820+380) 5,700 28,130
②山科-京都 0
③山科-金沢 1,450
④金沢-東京 6,780

なんと、東京-京都間を新幹線で往復した場合の運賃の合計と一筆書き切符を使った場合の運賃は310円しかかわりません!+310円払えば、金沢に立ち寄ってしまうことができるんです。

上記の上をイメージ図に置き換えるとこんな感じ。

東京、京都、金沢を一筆書き切符で周遊した場合を説明したイラスト

一筆書き切符のルール買い方 まとめ

一筆書き切符周遊法がなぜお得なのか、どのように乗車券を買えば良いのかなどを具体的なモデルケースを交えながら紹介しました。

長期休暇は一筆書き切符で、気になる観光地をまとめて周ってみてはいかがでしょうか。

実際に一筆書きっぷを使って旅行した様子は下記記事で紹介しています▼

一筆書き切符で東京・金沢・京都を巡る電車旅を満喫してきた話一筆書き切符で東京・金沢・京都を巡る電車旅を満喫してきた話

愛用している旅行グッズ一覧はこちら▼

【2019年】便利な旅行グッズまとめ!おすすめアイテムを厳選して紹介【2024年】旅行便利グッズまとめ!おすすめトラベルグッズを厳選して紹介

7 COMMENTS

実用性が希薄でもよければ参考にどうぞ。一周で買った普通きっぷを更に往復にすれば(600㎞以上)更に割り引きになります。また、出発地点から出発地点までのきっぷも可能です。(横浜駅から金沢、米原経由で横浜駅ゆきなど)ただし、実際に実現出来るのは鉄道系YouTuberぐらい(修行好き)しかいないかと思われます。

返信する
尾崎平蔵

東京駅の全線切符売場で、機械で発券できないことを理由に、発売拒否されました。人手不足の時代なので、もはや暇な駅でないと買えません。

返信する

コメントを残す