星の軌跡を描くタイムラプス動画の撮り方まとめ

星の軌跡写真と円周運動を描くタイムラプス動画の作り方まとめ

日周運動を描く星空タイムラプスの撮影に挑戦してきました。カメラの設定や撮影時に注意すべき点、比較明合成ソフトの使い方をまとめていきたいと思います。

同じようなタイムラプス動画の作成に挑戦したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!


比較明合成(コンポジット)とは

日周運動を撮影した写真

まずはじめに、比較明合成というキーワードについて触れておきます。比較明合成とは、「2つ以上の写真を比較して、明るい部分だけを合成していく」技術のことです。後ほど紹介しますが無料のソフトで誰でも簡単に使うことが可能です。

日周運動を描くタイムラプス動画はこの技術を用いて、星の軌跡を撮影した写真をつなぎ合わせて作成していきます。それでは、1つずつ、作成のフローを見ていきましょう!

天候を確認

星空写真の写真

日周運動を描く星空タイムラプス動画に限らず、星を扱う写真や動画を撮る場合には、夜空に雲がなく、星がはっきり見える日を選択することが大事です。下記2つのサイトをチェックして撮影にベストな天候状況かチェックしましょう。

星空写真を撮るにあたり一番気にしなければいけないのは雲の量です。下記サイトでは数時間先の雲量の予測を確認することができます▼

SCW

星の明かりがはっきり見えやすいのは月が欠かているタイミング。月齢カレンダーをチェックしてなるべく月明かりが少ない日を撮影日に選びましょう▼

月齢カレンダー

必要な機材を準備

次に星空タイムラプス撮影にあたり必要な機材を準備します。下記のアイテムが揃っていれば十分です。

  • カメラ
  • 超広角レンズ or 魚眼レンズ
  • 三脚
  • リモートレリーズ
  • レンズヒーター

タイムラプス撮影用の機材は下記の記事で詳しくまとめています▼

タイムラプス動画の撮影に必要な機材リストまとめ

2018.05.03

現地で撮影

天候を確認し、必要な機材も用意できたら、実際に現地で撮影に向けてカメラの設定を行っていきます。今回は名古屋のオアシス21にある「水の宇宙船」周辺で撮影をおこないました。

構図決め&ピント合わせ

星の軌跡を描くタイムラプスは比較明合成ソフトを使うので、星以外に明るくて動くものを構図に入れないのがポイントです。車の光跡なや月などが構図に入ってこないようチェックしましょう。

構図・ピント合わせをしている様子を撮影した写真

インターバル・撮影枚数を決める

撮影間隔を設定している画面の写真

次は下記の計算式を参考に、最終的に動画の再生時間が何秒くらいに収まるのかを想定しながら、写真の撮影枚数やインターバル間隔を決めていきます。

  • 動画再生時間=撮影枚数÷フレームレート
  • 撮影所有時間=撮影枚数×インターバル
今回は下記のように撮影インターバルや撮影枚数を決定。

動画再生時間13秒
撮影時間110分
撮影枚数312枚
フレームレート24fps
撮影インターバル21秒

計算式の考え方は下記の記事でくわしく紹介しています。

インターバルに合わせてシャッタースピード調整

シャッタースピード、ISO値、F値を設定している画面の写真

撮影モードはマニュアルにし、先ほど決めた撮影インターバルに合わせてシャッタースピードを調整します。今回はインターバルを21秒にしたので、シャッタースピードは20秒。そうすると、シャッター切った1秒後に、すぐ次のシャッターが切られるようなり、軌跡が途切れさせることなく撮影が可能です。

星景インターバルのイメージグラフ

シャッタースピードを決めたら、それを軸にISO値、f値を決定していきましょう。

作例にあげている名古屋栄のオアシス21は照明などもあり、明るい環境だったので下記のように設定しました。

シャッタースピード
20秒
F値
8.0
ISO値
160

数値を整えたら、一度テストショットを行い、撮影した写真を確認しましょう。都市部で撮影すると、いっけん星がほとんど写っていないように見えるかもしれませんが、拡大してみると細かい星が線状にちらほら見えているはずです。これが確認できればOKです。

ノイズリダクション&手ぶれ補正をオフにする

ノイズリダクションをオンにしていると、シャッターを切ったあとにノイズ除去の機能が働き、設定したインターバルでの撮影ができなくなります。必ずノイズリダクションはオフに設定しましょう。

また、タイムラプス用の写真を撮る際はかならず三脚を用いるので、手振れ補正機能は必要ありません。電池の消耗も激しくなるので、こちらもオフにしておきましょう。

ノイズリダクションの設定画面の写真

微速度撮影開始

構図を決め、カメラの設定も終わったらいよいよ微速度撮影の開始です。星は北極星を中心に一時間につき15度反時計回りに回転していきます。

長い軌跡を撮るには2時間~3時間程度の撮影時間が必要になります。長丁場になるので、撮影が終わるまでゆっくり待ちましょう。

三脚を立ててカメラを撮影している様子を撮影した写真

画像の補正・現像

写真を撮り終わったらレタッチ作業です。RAWで画像データを保存している場合は、写真を現像していきます。

やることは普段の現像作業と変わらないのですが、撮影中に余計な光が入ってしまった部分は、下の写真のように黒く塗りつぶしておきます。こうすることで、比較明合成した際に無駄な光が写真に含まれることがなくなります。

jpegで撮影した方も、無駄な光が混じってしまった場合は、対象の写真のの不要な部分を黒く塗りつぶしましょう。

lightroomでレタッチしている様子を撮影した写真

比較明合成ソフトで映像化

画像の準備ができたらいよいよ、それらをつなぎ合わせてタイムラプス動画を作っていきます。下記の比較明合成ソフトを用います。下記のソフトが無料で使い勝手がいいです。

windowsユーザーにおすすめ
SiriusComp
Macユーザーにおすすめ
StarStaX

SiriusCompの使い方

今回はwindowsユーザー向けの比較明合成ソフト「SiriusComp」の使い方を紹介していきます。

動画用の設定をチェック

ソフトを立ち上げたらまず初めに動画作成用のパネルを開きます。そして、下記の流れに沿ってチェックを打っていきます。

  1. 動画をついでに作成するにチェック
  2. 比較明合成にチェック
  3. 残像レベルをお好みで選択
  4. 画像の縦サイズを基準に動画縦サイズを選択

SiriusCompの使い方その1

画像を読み込んで比較明合成開始!

次は基本設定のパネルを開いて、下記を実施。画像ファイルを指定したら、自動的に比較明合成が開始されます!

  1. 比較明合成で出来上がった動画と写真を保存するフォルダを指定
  2. 画像ファイルを指定して比較明合成をクリックして、現像した画像ファイルを一括選択

SiriusCompの使い方その2

出来上がった写真・動画

最終的に完成した写真と動画は下記になります。

星の軌跡写真▼

完成した星の軌跡写真

日周運動のタイムラプス動画▼

作例

これまで撮影した星の軌跡タイムラプス動画の作成も紹介していきます。

名古屋駅前高層ビル群を撮影したタイムラプス動画。東を向いているので、下から上へ流れるように星の軌跡を撮ることができました。

名古屋市科学館の前から撮影したタイムラプス動画。北を向いているので、円を描くように星の軌跡を撮ることができました。大きな球体が特徴の施設で、星の軌跡がよく合います。

まとめ

日周運動を描く星空タイムラプス撮り方と比較明ソフトの使い方を紹介してきました。一度作成してみればすぐに作成方法がわかると思うので、本記事を参考にぜひ星の軌跡写真や日周運動を描いたタイムラプス動画の作成に挑戦してみてください!

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2018.01.08