夜景がきれいな場所や自然の景色が美しい場所に出かけると、写真に加えてタイムラプスを撮るのが楽しみの一つです。
手間がかかる撮影技法ではありますが、時間の流れをタイムラプス映像にしたときの感動が大きいので、ついつい撮ってしまうんですよね。
そんな僕の大好きな映像表現であるタイムラプス、Sonyのミラーレス機に標準搭載されているインターバル撮影機能で撮るのが基本スタイルなのですが、初めて使う場合には下記のように感じる方も多いはず。
- どんな風に設定したらいいかわからない
- 用語の意味がわからない
そこで本記事ではSONYのミラーレス一眼カメラでインターバル撮影をする方法を詳しく解説していきたいと思います。
記事後半には具体的な作例もいくつかご紹介しているので、タイムラプス映像にチャレンジしたいという方はぜひチェックして行ってください!
タップできる目次
SONYのミラーレス機でインターバル撮影を行う方法
それでは早速、ソニーのミラーレス一眼カメラに標準搭載されているインターバル撮影の使い方を詳しく解説していきます。
- ILCE-1
- ILCE-9M2
- ILCE-9
- ILCE-7SM3
- ILCE-7RM4
- ILCE-7RM4A
- ILCE-7RM3
- ILCE-7RM3A
- ILCE-7C
- ILCE-7M4
- ILCE-7M3
- ILCE-6600
- ILCE-6400
- ILCE-6100
- ZV-E10
2018年3月に発売されたα7III以降のカメラには標準搭載されていると思ってもらえれば問題ないです。
それ以降のモデルではPlayMemories Camera Appsという有料アプリをインストールして、インターバル撮影を行うことが出来ます。
インターバル撮影へのアクセス方法
まずはメニュー画面を開いて「インターバル撮影機能」へアクセスしましょう。
ソニーのミラーレス一眼カメラはα7S3以降でメニュー画面が刷新されているので該当する方を選んでお進みください。
- 旧メニュー画面:撮影モード / ドライブ2 → インターバル撮影機能
- 新メニュー画面:α撮影→ ドライブモード → インターバル撮影機能
インターバル撮影機能(画面1)の設定
インターバル撮影機能の1ページ目で設定できる項目は5つあります。
それぞれの項目の意味と設定できる上限値は以下の通り。
設定項目 | 内容 | 設定 |
---|---|---|
撮影開始時間 | インタール撮影を何秒後に開始するか設定 | 1秒~99分59秒 |
撮影間隔 | インターバル撮影の撮影間隔を設定 | 1秒から60秒 |
撮影枚数 | 一回のインターバル撮影で撮影する枚数を設定 | 1枚~9999枚 |
AE追従感度 | 夕方から夜など露出が激しく変化するシーンでの露出追従の具合を設定 基本的に「低」で問題なし |
低 / 中 / 高 |
撮影間隔と撮影枚数の考え方
上記項目の中で特に大事なのが撮影間隔と撮影枚数。
下記のタイムラプス用計算機を使うと、上記2つの設定をいじることで、撮影時間や動画にしたときの秒数が計算できるので参考にしてみてください。
タイムラプス用計算機
- 撮影間隔(最大値は60秒)
- 秒
- 撮影枚数(最大値は999枚)
- 枚
- フレームレート
インターバル撮影機能(画面2)の設定
インターバル撮影機能の2ページ目で設定できる項目は以下の2つ。
- インターバル時サイレント撮影
- インターバル撮影時にシャッター音鳴らすか設定する項目。人が多くいる場所で静かに撮影したい時にONにすると便利
- 撮影間隔優先
- 露出モードが絞り優先のときに、シャッタースピードが予め設定した撮影間隔より長くなった場合に、撮影間隔を優先するかどうかを設定
SONYのミラーレス機で撮影したタイプラプスの作例
ここまででSONYのミラーレス機に標準搭載されているインターバル撮影機能の使い方を解説してきました。
ここからは実際に撮影したタイムラプスの作例を紹介しながら、具体的な設定例を紹介していきます。
作例①
名古屋の高層ビル群周辺を流れる夏雲の動きを捉えたタイムラプス動画。
雲がもくもくと変化していく様子がとてもおもしろいです。
インターバル撮影の設定 | |
---|---|
撮影枚数 | 240枚 |
撮影間隔 | 2秒 |
AE追従感度 | 低 |
シャッタースピード | 800 |
iso値 | 50 |
F値 | 8 |
撮影時間 | 8分 |
作例②
名古屋の久屋大通にあるセントラルブリッジから撮影したタイプラプス映像。
大きな道路を行き交う車の光跡を2秒間隔で撮影した動画になります。
インターバル撮影の設定 | |
---|---|
撮影枚数 | 240枚 |
撮影間隔 | 2秒 |
AE追従感度 | 低 |
シャッタースピード | 1.6秒 |
iso値 | 400 |
F値 | 4.5 |
撮影時間 | 8分 |
作例③
横浜ランドマークタワーの展望台から撮影した夕景タイムラプス。夕方から夜へ変化する都市の景色はとても美しいです。
時間の経過とともにどんどん周りが暗くなるので、日が沈みきったときのシャッタースピードを想定して撮影間隔を調整する必要があります。
インターバル撮影の設定 | |
---|---|
撮影枚数 | 480枚 |
撮影間隔 | 10秒 |
AE追従感度 | 低 |
シャッタースピード | 1/25秒 → 4秒 |
iso値 | 400 |
F値 | 9 |
撮影時間 | 90分 |
SONYのミラーレス一眼カメラでタイプラプスを撮る方法まとめ
Sonyのミラーレス機に標準搭載されているインターバル撮影機能の使い方を解説してきました。
最初はシーンごとにどのように設定をしていけばいいのかすぐに考えることは難しいかもしれません。
しかし、今回紹介した作例を設定を真似しながら、何度か撮影にトライしてみればすぐにコツが掴めると思います。
ぜひ素敵なタイプラプス映像を撮れるように頑張ってみてください!
それでは今日はこの辺で。