目の前に広がる景色を一枚の写真に収めることができるパノラマ写真。iphoneのカメラ機能にも搭載されており、とても身近な撮影方法になっています。
今回はiphoneと同じようなパノラマ写真を一眼レフカメラやコンデジで撮影する方法を紹介していきます。iphoneほど手軽に撮影することはできませんが、解像度の高いパノラマ撮影ができるようになるので、ぜひチェックしてみてください!
タップできる目次
一眼レフカメラでパノラマ写真を撮影する手順まとめ
パノラマ写真作成の大まかなフローは下記になります。今回は東京駅を例にパノラマ写真の作成方法を説明していきます。
- パノラマ撮影に必要な機材を準備
- パノラマ写真にしたい景色を何枚かの写真に分けて撮影
- パソコンのソフトで合成して一枚のパノラマに仕上げる
それでは早速、1つずつ具体的な内容をチェックしていきましょう!
三脚を用意
一眼レフカメラできれいなパノラマ写真を撮るには三脚が必要。
その中でも、カメラを水平方向に動かしやすい3way雲台付きの三脚があると便利です。もしも三脚がない場合は、撮影したい場所の近くにカメラを置ける場所がないか探して見てください。
カメラの水平機能をオンにして構図を確認
三脚でカメラを固定してパノラマ写真を撮る範囲を決めたら、カメラの画面上に水準器を表示させます。
そして、カメラをスイングさせながら常にカメラが水平を保てているか確認していきましょう。水準器がずれたら修正を加えて、水平にカメラをスイングできるように整えて、撮影の準備は完了です。
少しずつスイングしながら写真撮影
撮影の準備が整ったら、シャッターを切っていきます。撮影するときのコツは下記の4点。
- 写真の半分ぐらいが重なるよう撮影する
- 被写体は中途半端なところで切り取らない
- 上下左右に余白を多めにとって撮影する
- 露出は固定する
それでは撮影のコツをひとつず詳しくつみていきましょう!
写真の半分ぐらいが重なるよう撮影する
複数の写真で共通している部分が少ないと、綺麗に合成ができなくなるので、常に写真の半分くらいは重なるようなイメージで写真を撮ります。
被写体は中途半端なところで切り取らない
色が変化する被写体などは中途半端な形で切り取らないようにしましょう。また今回の作例では東京駅の前を通る車の光跡が入らないように注意しました。
上下左右に余白を多めにとって撮影する
この後のフローで紹介しますが、合成された写真は歪みが補正されるため、きれいな長方形の画像で生成されません。
最終的にはトリミングをして綺麗な画像に仕上げていくので、余白を多めに撮って一枚一枚の写真を撮るようにしましょう。
露出は固定する
撮影した複数の写真の明るさがばらばらだと合成したときに違和感が出ます。露出を固定して明るさが変わらないように撮影しましょう。特に露出がどんどん変化していく夕景などを撮る場合は、特に注意が必要です。
複数の写真を合成して、パノラマ写真に仕上げる
写真を撮影したらパソコンのソフトを使って複数の写真を1枚のパノラマ写真に合成していきます。今回はadobe社のPhotoshop CCを利用して合成を行います。
photoshop以外にもRAW現像でおなじみのadobeの「Lightroom」やフリーソフトの「Image Composite Editor」でも同じような合成処理が可能です。
photomergeを選択
photoShop CCを開いたら、「photomerge」を選択。
合成したい写真を一括選択
photomergeの設定画面を開いたら、まずレイアウトを選択。基本的には一番上の自動設定でよいと思います。
そして「参照」を選択して、撮影しておいたパノラマ写真の素材を複数選択で読み込みます。
切り抜きツールで構図を整えて完成
合成作業が終了すると下記のようになります。ゆがみ補正がかかるため、生成された画像は綺麗な長方形型になりません。
最後に画像の余分な部分を切り取ったら、パノラマ写真の完成です!
実際に書き出した画像はこちら。違和感なく合成されていますね!
一眼レフカメラで撮影したパノラマ写真の作例
最後にこれまで撮影してきたパノラマ写真の作例を簡単にご紹介していきます!
メトロポリタン丸の内から撮影したビル夜景
名古屋プリンスホテルの客室から撮影した夕景
ポートアイランド北公園から撮影した神戸港の夜景
三重県志摩市・桐垣展望台から撮影した英虞湾の夕景
オリックス本町ビルから撮影した梅田方面の夜景
りんくう公園のモニュメント「四季の泉」の夕景
まとめ
一眼レフカメラやデジタルカメラでパノラマ写真を撮るためのコツ、合成ソフトの使い方などを紹介してきました。 三脚があれば誰でも簡単に撮ることができ、撮影の幅も広がるので、目の前のに広がる景色を一枚の写真ににしたい!というシーンに出会ったらぜひご活用してみてください!