自宅での作業では愛用のMacBook Proをクラムシェルモードを使うのが定番スタイルです。
より快適にMacBookを扱おうとして、色々な機器を買い足して行ったところ、自然と行き着いたのがこのスタイルです。
そこで本記事ではMacBookを閉じて使うクラムシェルモードのメリット・デメリット、必要な周辺機器を紹介してみたいと思います。
自宅でMacBook Pro/Airをより快適に使いたいと考えている方はぜひチェックしてみてください!
タップできる目次
MacBookのクラムシェルモードとは
クラムシェルモードはMacBookを閉じた状態で使用することができる機能です。
ノートPCの閉じたり開いたりする形がクラムシェル(二枚貝)に見えるということから、このような名称で呼ばれています。
そんなクラムシェルモードのメリットとデメリットをあげると下記のようになります。
- 一画面に集中することができる
- 省スペース
- 好みの周辺機器を使用できる
- 熱がこもりやすい
- 揃えるべきものが多い
タカヒロ
ちょっとこれだけだとわかりづらいので、それぞれ詳しくみていきましょう!
クラムシェルモードのメリット
自宅での作業を効率よく行うためにMacBook + 外部モニターという環境で作業している方は多いと思うのですが、たいてい下記のようなレイアウトで2つの機器を配置しますよね。
このような状態で作業していると、下記のような不満点があがります。
- MacBookのモニターと外部ディスプレイが重なって見えづらい
- DockはMacBook側にしか表示されないから、アプリを立ち上げ時にMac側のモニターまでカーソルを移動させる必要がある
タカヒロ
MacBook + 外部モニター一度に複数の情報が参照できて作業効率は上がるけど、快適さはイマイチ・・。
そこで活躍するのがクラムシェルモード。
この機能を使うと外部モニター側に全ての情報が集約されて、目線やカーソルの移動範囲が絞られるので、上記のようなストレスが解消することができます。
また、クラムシェルモードを使用時はワイヤレスキーボードとマウスで操作することになるのですが、そうすることによって手元をとても広々と使うことができるようになります。
コストがかかりますが、1つ1つの機器を自分好みのアイテムに揃えられるのも嬉しいところです。
タカヒロ
デスク周りのガジェットはMacBookの色に合わせてスペースグレーに統一するのがささやかなこだわりです!
クラムシェルモードのデメリット
ノートパソコンはキーボードの小さな隙間から熱を逃すように作られています。
そのため、クラムシェルモードを使用すると熱が逃げにくくなってしまい、排熱効率が下がります。
PCが熱を帯びた状態での作業が続くと、パフォーマンスの低下にもつながるので、熱がこもりやすいのはデメリットです。
ただし、Appleが公式にサポートしている機能なので、PC本体に重大なダメージを与える可能性は考えにくく、そこまで神経質になる必要もないかと思います。
タカヒロ
僕もいつもクラムシェルモードでPC作業をしていますが、ハードが故障したというようなことはありません。
クラムシェルモードを使用しながらも熱を帯びる状態を少しでも和らげたいとう方は、クラムシェルモードを開けたまま使うTipsを試してみるのがおすすめです。
参考 MacBookのディスプレイを開けたままクラムシェルモードにして使うと、クラムシェルに比べて...APPLch.MacBookをクラムシェルモードで使う際の設定・手順
MacBookをクラムシェルモードで使う際の手順は以下の通りです。
初回はSTEP1から、2回目以降はSTEP2からの手順を踏んでクラムシェルモードを利用しましょう。
まずはシステム環境 → Bluetooth → 詳細設定へと進み、「bluetoothデバイスでコンピューターのスリープ解除を可能にする」がチェックされているか確認
MacBookに給電用ケーブルを挿し、充電されている状態にします
次にHDMI変換ケーブルなどをかましてMacBookと外部モニターを繋ぎ、映像が両方のディスプレイに表示されている状態を作ります
ここまできたら準備完了。あとはMacBookの蓋を閉じれば、自動的にクラムシェルモードに移行してくれます
MacBookをクラムシェルモードで使うために必要なもの・周辺機器
ここからはクラムシェルモードを使用する際に必要な周辺機器を紹介していきます。
- 外部モニター
- キーボード
- マウス
- USBーCハブ or ドッグステーション
- 縦置きスタンド
一つ一つのアイテムを詳しく補足していくので、まだ持っていないアイテムがあれば記事の内容を参考に買い足してみてください!
外部ディスプレイ
MacBookを閉じた状態でデスクトップ化するならまずは外部モニターが必須。
基本的には今まで使っていたモニターを使用すれば問題ないですが、新たなモニターを購入するなら、34インチのウルトラワイドディスプレイ(UWQHD)がおすすめです。
- モニター1枚でデュアルディスプレイ並の作業領域を確保できる
- 2つのモニターを並べたときのように境目ができないので見やすい
- デュアルディスプレイよりも配線がシンプル
- 動画編集など横スクロールが多く発生するソフトが快適に使用できる
- 画質は程よく綺麗でPCに負担をあまりかけない(4KとフルHDモニターの中間)
タカヒロ
クラムシェルモードを使うと今までより参照できるモニターが一枚減ることになるので、大きめのモニターがあるといいですね!
キーボード
クラムシェルモードはMacBookを閉じて使うのでキーボードも必須。
Mac専用かつ、ノートパソコン本体の配列(JIS配列or US配列)にあったキーボードを購入しましょう。
MacBookをノートパソコンとして使う時もクラムシェルモードで使う時もなるべく同じ感覚でタイピングしたいなら、純正のMagic keyboardを購入する無難な選択肢。
マジックキーボードはLightningケーブルでしか充電ができなかったり、ペアリングが1台までとスペックとしてはいまいち。。そんな方にはLogicoolのMX Keyx for Macがおすすめ。
心地よい打鍵感を得たいなら、値段が弾んでしまいますが、東プレのRealforce for Macという選択肢も良いと思います。
マウス
外付けキーボードと同じくマウスも必須です。
キーボードはMacと同じキー配列のものをシビアに選んだ方がいいですが、マウスは特にそういった制限はないので、好きなアイテムを選びましょう。
いくつか購入するアイテムの候補をあげるとこんな感じ。
Macbookと同じようにトラックパッドを使いたいなら、外付けタイプの純正トラックパッド。
トラックパッドは必要ないけど、純正こだわりたいならMagic Mouse2。
コスパよくApple製品のようなデザインのマウスが欲しいならSatechiのワイヤレスマウス。
photoshopやLightroomなどのアプリケーションを使用しており、作業を効率化したいなら、アプリごとにファンクションキーを割り当てられるLogicoolのMX Master3。
MX Master3のような高機能マウスを気軽に持ち歩きたいならLogicoolのMX Anywhere 3。
USB-Cハブ
MacBookの映像を外付けモニターにつなぐにはHDMIやディスプレイケーブルで付きのUSB-Cが必要。
USB-Cハブには下記の2種類があり、それぞれメリット・デメリットをまとめるとこんな感じになります。
- ガジェットポーチに入れてもかさばらない
- 新幹線内にある折りたたみ式テーブルなど、狭いもスペースでも作業しやすい
- MacBookへ抜き差ししにくい
- USB-Cハブ本体が熱を帯びるとMacBookにも熱が伝わる
- MacBookへ抜き差ししやすい
- USB-Cハブ本体が熱を帯びてもMacに伝わらない
- ケーブルがつくことでガジェットポーチに収納しづらくなる
- どこで作業するにもスペースをとる
どちらも問題なく使えますが、自宅で長時間クラムシェルモードで作業するなら、個人的には熱が伝わりづらいケーブル付きが良いのかなと思います。
そんなケーブル付きタイプのUSBーCハブでおすすめを選ぶならコスパ抜群のAnkerの「PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネットハブ」。
ケーブルレスタイプを購入するなら同じくAnkerの「PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PD メディアハブ」がおすすめ。
ドッキングステーション
MacBookと外付けディスプレイを上記で紹介したUSB-Cハブでつないでクラムシェルモードを使う下記のようなステップでセットアップする必要があります。
- USB-CハブをMacBookに挿す
- USB-CハブにHDMIケーブルを挿す
- USB-Cハブに給電用Type-Cケーブルを挿す
タカヒロ
カバンからMacBookを取り出して毎回作業環境をセットアップするのは地味に面倒臭い。
そんな手間を解消したい方におすすめなのが、複数のインターフェイスが搭載されたドッキングステーションというアイテム。
ドッキングステーションがあると、MacBookにケーブルを一本挿すだけで下記のようなことが実現できるようになり、セットアップ時間の短縮化ができます。
- 外部モニターへの出力
- MacBookの充電
- データの読み書き
- 有線LANケーブル
僕が愛用しているのは2020年の春に発売されたベルキンのThunderbolt3 Express Dock Pro HD」というアイテム。データ転送の速度も早く、記事執筆時点でもっともおすすめできる製品です。
上記のアイテムよりもコストを抑えたいなら、Caldigitのドッキングステーションもおすすめ。
あまり聴き慣れたことのないブランドかもしれませんがAppleストアで取り扱いがあり、信頼がおける製品です。
タカヒロ
値段はどの製品も値段が3万円近くするなど高価なので、手軽に購入することはできないアイテムですがかもしれませんが、より快適にMacBookを使いたいなら、ぜひおすすめしたい周辺機器です。
ノートパソコンスタンド縦置きタイプ
MacBookをクラムシェルモードで使う際、MacBookを平置きするとパソコンデスクのスペースを無駄に取ってしまうし、放熱効率も低くなってしまいます。
そこで購入したいのが縦置きスタンド。
これがあると上記のような状態を解消し、快適にクラムシェルモードで作業することができるようになります。必須ではないですが、ぜひ購入しておきましょう。
縦置きスタンドはとくにスペック等を求めるものではないので、好きなデザインのアイテムを購入すればOKです。
ただし、貼るタイプのノートパソコンスタンドを使っている場合は、スタンドの幅を調整することができるアイテムを選んでおかないと、せっかくかったのに立てかけられないという状況になりかねないので注意。
Webカメラ
クラムシェルモードを使用するとMacBookに内蔵されているカメラを使用することができなくなります。
Zoomをはじめとしたビデオチャットを用いてテレワークをしたい場合は、外付けのwebカメラも必須のアイテムとなってきます。
僕が愛用しているロジクールのStreamCam C980は下記のような特徴があり、MacBookの外付けWebカメラにおすすめです。
- USB-C接続に対応
- フルHD(1080P) / 60FPSの綺麗で滑らかな映像が撮れる
- パ&チルトができて角度調整が簡単
クラムシェルモードのメリット・デメリット、必要なものまとめ
クラムシェルモードを活用すると一台のMacBookで自宅でも外出先でも快適な環境で作業ができるようになります。
必要な機器を揃えるのにお金がかかってしまうのはネックですが、自宅用デスクトップ・出先用ノートPCといったようと別にPCを購入するよりはトータルの金額が安くおさまります。
どんな場所でも効率よくMacBookで作業したいという方は今回紹介した内容でぜひクラムシェルモードを使ってみてください!
MacBook + 外部モニターの不満点として
> DockはMacBook側にしか表示されないから、アプリを立ち上げ時にMac側のモニターまでカーソルを移動させる必要がある
が挙げられていますが、設定で変更できますよ。
ご指摘ありがとうございます!記事の方も編集させていただきます。
貴重な投稿ありがとうございました。
一つ質問させてください。現状内蔵ディスプレイが割れてしまったのでクラムシェルモードで使っているのですが、アップル純正のワイヤレスキーボードでもiTunesの再生ボタンや音量の上下などが働きません。働くようになる設定はあるでしょうか?
コメントありがとうございます。
クラムシェルモード利用で個別にそのような設定が必要になるというのは聞いたことがないですね・・。
その他のアプリ等では問題なくキーボードは使用できる状態でしょうか?