本業でもプライベートでもMacのPCを愛用しています。
仕事柄タイピングをする機会が多いこともあり、これまで様々なMac用キーボードを試してきました。
タカヒロ
キーボードは機能や打鍵感にこだわり始めると、そこそこ深い沼がありますよね。笑
そこで、本記事ではキーボードを選ぶ上でのポイントを紹介したうえで、過去に使ってきたMac用キーボードをおすすめ順で紹介していきたいと思います!
本記事を読めばきっとあなたにぴったり合うキーボードが見つかると思うので、ぜひ最後までお付き合いください。
WindowsとMacのキーボードの違いは?
一般に市販されているキーボードはWindows用のものがほとんどでMac用に最適化されているものは少ないです。
両キーボードの大きな違いは特殊キーの配置や役割が異なる点です。
(青→キー位置が逆、赤→キー役割が違う)
Macのキー配列
Windowsのキー配列
Windows用キーボードをMacで使用する場合、下記のようなソフトを使用してキー割り当ての調整をしないといけないので、ひと手間かかるのがデメリットです。
参考 Karabiner-ElementsダウンロードKarabiner-Elementsタカヒロ
つまり、キー割り当てを自分で調整する手間を省くならMac用キーボードを最初から購入するのがスマートということですね!
iMac・MacBook用のキーボードを選ぶポイント
iMacやMacBookの外付けキーボードを選ぶ際には下記の4点を理解しておくと検討するのがはかどります。
- キー配列(JIS配列 or US配列)
- キー構造(メンブレン / パンタグラフ / メカニカル / 静電容量無接点)
- テンキーのあり/なし
- 接続方法(有線接続 or 無線接続)
タカヒロ
まずは基礎知識として各ポイントを整理しておきましょう。
キー配列(JIS配列 / US配列)
日本で発売されているキーボードは主に下記のいずれかのキー配列を採用しています。
JIS配列
US配列
JIS配列とUS配列の主な違いは下記の通り。
- US配列は「かな」が表記されていないので見た目がすっきりしている
- returnキースペースキーの大きさが違う
- controlキーやコマンドキーの位置が違う
- @、:、+など、記号キーの位置が違う
タカヒロ
どちらのキー配列を選ぶかは好みの問題ですが、僕はスッキリしたデザインが好みなので、US配列のキーボードを採用しています。
キー構造(メンブレン / パンタグラフ / メカニカル / 静電容量無接点)
キー構造は下記4つの種類が一般的です。これによって打鍵感が大きく変わってきます。
- メンブレン
- パンタグラフ
- メカニカル
- 静電容量無接点
ちょっと小難しい話になりますが、なんとなくキー構造の違いを把握してください。
メンブレン式
ひとつのシートにすべてのキーが配置され、キーを押すと上下のシートが接触して入力を認識する、最も一般的なキーボードの構造。
- キーの中央をしっかり押さないと認識できないことがある
- キー反発が強く、長時間使用していると指が疲れる
- シンプルな構造で低価格で購入することができる
パンタグラフ式
基本的な構造はメンブレン式と同じ。各キーの裏側にパンタグラフが付いており、下記のようにメンブレン式の弱点をカバーしているのが特徴。
- メンブレン式に較べて反発が少なく、軽いタッチで入力できる
- キーの端を押しても、しっかり認識し、入力が可能で
- 薄型の設計が可能なことにより、ノートパソコンによく採用されている
タカヒロ
MacBook本体に採用されているキーボードもパンタグラフ式です。
メカニカル式
ひとつひとつのキーが独立しているキー構造かつ、各キーの裏側には金属製のスプリングが付いていて、確実な打ち心地が得られるキーボード。
- 軽いタッチやしっかりしたタッチなど、好みに合わせてカスタマイズできる
- キー独立している構造なので、1ヵ所壊れてもそのキーだけを交換することで修理が済む
- メンブレン式やパンタグラフ式よりも構造が複雑なため重量が重い
- 「チャカチャカ」というタイプ音が特徴的
静電容量無接点式
他のキー構造のようにスイッチとスイッチが接することがなく、静電容量の変化で入力を認識するキーボード。
- 物理的にスイッチ同士が接することがないため、タイピング音が小さい
- 部品の摩耗が少ないため、長く使用することができる
- 「スコスコ」という独特のタイプ音と打ち心地がくせになると定評がある
- 価格は20,000円〜30,000円が相場と高価
テンキーのあり・なし
キーボードにはテンキーがついているフルサイズキーボードとテンキーがないテンキーレスキーボードの2種類があります。
両者のメリット・デメリットをまとめると以下の通り。
フルサイズキーボード | テンキーレスキーボード | |
---|---|---|
イメージ | ||
メリット | 数字入力がしやすい | コンパクトで省スペース フルサイズキーボードより価格がやや安い マウスとの移動距離が短いから作業効率が上がる |
デメリット | 場所をとる テンキーレスキーボードより価格がやや高い マウスとの移動距離が長いから作業効率が下がる |
数字入力がしづらい |
タカヒロ
僕は普段MacBookのキーボードを使うことも多いので、同じキー配列で操作できるテンキーレスキーボードが好みです!
接続方法(有線接続 or 無線接続)
キーボードは有線接続するタイプと無線接続するタイプ2つがあります。
有線接続 | 無線接続 | イメージ |
---|---|---|
メリット | パソコン本体から給電されるので充電不要 キータッチのレスポンスが早い |
デスク上がスッキリする 複数デバイスの操作が可能(マルチペアリング対応モデル) |
デメリット | デスク上がケーブルでごちゃつく 他のデバイスで使用する際はケーブルの差し替えが必要 |
定期的な充電が必要 有線タイプよりもレスポンスがやや遅い場合がある |
ゲームをする方や動画編集をメインにされていてキーのレスポンスに強いこだわりがある場合は有線、それ以外は無線接続を選択するのがベターなんじゃないかと思います。
タカヒロ
僕は業務用/プライベート用のMacBook、iPad Proを所有しているので、無線接続(マルチペアリング対応)のキーボードを愛用しています!
iMac・MacBookにおすすめのキーボードランキング
それではここからはMacBookの外付けキーボードとして実際に購入してみた製品をランキング形式で紹介していきたいと思います!
第5位:Apple Magic keyboard(第二世代)
第5位はAppleから発売されているMagic Keyboard。
キー配列やテンキーのあり・なしといったバリエーションを豊富に選ぶことができるが特徴のアイテムです。
Appleの純正品なのでMacBookとの親和性もバッチリ。無駄がなく美しいデザインに仕上がっています。
キー構造はパンタグラフ式を採用しており、「パチパチ」という打鍵音が特徴的。非常に軽快なタッチで文字入力を行うことが可能です。
第5位としたのは、発売年月日が2015年10月と古く、下記2点がイマイチなポイントと感じたため。
- 充電をUSB−TypeCケーブルではなく、Lightningケーブルで行う必要がある
- マルチペアリングには対応していない
タカヒロ
他の製品と比較してスペック的にイマイチな点も多いですが、値段がテンキー付きだと15,000円ほどと値段も高くコスパはいまいち。
Magic Keyboardのようなミニマムなキーボードにこだわりがある場合以外は、第一位で紹介するSatechi Slim Wireless Keyboardを買ったほうが満足度が高いと思います。
第4位:Realforce for Mac
第4位は高級キーボードの雄、東プレから発売されているRealforce for Mac。
下記のようにユーザーに合わせて豊富なバリエーションが用意されているキーボードです。
- カラーはシルバーとブラックの二色
- テンキーあり/なし
- JIS配列 / US配列
キー構造に静電容量を採用していて、心地よい打鍵感を得ることができるのが特徴です。
第4位としたのは、個人的に下記2点がイマイチなポイントと感じたため。
- 有線なので複数デバイスで使用しづらい
- サイズがかなり大きい
特に気になったのはサイズの大きさ。天板がそこまで大きくない僕のデスクに置いておくのはちょっと厳しいと感じました。
タカヒロ
打鍵感は素晴らしいものの、使う人をかなり選ぶので、購入は慎重に検討してもらえるといいと思います。
第3位:HHKB Professional HYBRID Type-S
第3位はテンキーレスでミニマムなデザインが美しいHHKB Professional HYBRID Type-S。
第4位で紹介したRealForceシリーズと同じく、キー構造に静電容量無接点方式を採用しており、「スコスコ」という心地よい打鍵感を味わえるキーボードです。
RealForce for Macよりもキー荷重が重く、しっかり押し込んだ感じを味わえます。個人的にはHHKB Professional HYBRID Type-Sのほうが断然好み。
第3位としたのは独特のキーレイアウト・操作方法に慣れることができなかったため。
ホームポジションから手を移動させる必要がなくなるように独自のキー配列を採用。
「Control」「Fn」キーを組み合わせることで様々なショートカットを駆使することができるようになる。
外出先ではMacBook本体でタイピングする僕にとって、2つのレイアウトのキーボードを兼用するのはちょっと難しかったです。
タカヒロ
打鍵感が本当に好みだったので常にこのアイテムを持ち歩いて、キー操作に慣れることも考えましたが、荷物が増えるので断念しました。
独自のキー配列も慣れることができれば、心地よい打鍵感とスピーディーなタイピング環境を得ることができるので、常にHHKB Professional HYBRID Type-Sを使用できる環境にある方にはおすすめのキーボードです。
第2位:Logicool Mx keys for Mac
第2位はPC周辺機器メーカーの老舗、ロジクールから発売されているMx keys for Mac。
Logicoolは近年Mac用の製品開発に力を入れており、これまで主にwindows向けに作られていたマウスやキーボードのMac最適化モデル発売しています。
Mx keys for Macもそんなアイテムの一つ。Mx keysとは下記のような違いがあります。
Mx keys(KX800) | Mx keys for Mac(KX800M) | |
---|---|---|
イメージ | ||
カラーバリエーション | グラファイト | スペースグレー |
キー配列 | JIS配列 | US配列 |
付属ケーブル | USB-C to USB-A | USB-C to USB-C |
互換性 | windows、Linux、macOS | macOS、iPadOS、iOS |
キー構造はパンタグラフ式を採用。Magic Keyboardよりもしっかりキーを押し込む感覚があり、ほどよい打鍵感を得ることができます。
Magic Keyboardと比べると傾斜があるので、タイピングがしやすいのもグッドなポイントです。
第1位:Satechi Slim X1 Keyboard
第1位は現在愛用しているSatechi Slim X1 Keyboard。
見た目はApple純正品のようにスリムで美しく、機能面もMagic Keyboardの上位互換といえる仕様に商品に仕上がっています。
- マルチペアリング対応
- USB-C充電に対応
- 純正品の半値近い価格で高コスパ
- キー配列はUS配列のみ
キー構造はパンタグラフ式を採用。Magic KeyboardよりもよりMacBookに近い打鍵感を得ることができ、とても使いやすいです。
タカヒロ
Satechiではフルサイズ / テンキーレスの2種類が選べますし、テンキーのみの別売りもあるので、Apple純正品のようなデザインがお好みの方はぜひチェックしてみてください!
iMac・MacBook用おすすめキーボード スペック比較表
最後に今回紹介したキーボードのスペック比較表を紹介しておきます。
Slim Wireless Keyboard | MX Keys for Mac | Professional HYBRID Type-S | RealForce for Mac | Magic Keyboard | |
---|---|---|---|---|---|
ブランド | Satechi | Logicool | HHKB | 東プレ | Apple |
イメージ | |
|
|||
キー配列 | US配列のみ | US / JIS選択可能 | US / JIS選択可能 | US / JIS選択可能 | US / JIS選択可能 |
テンキー | あり / なし選択可能 | ありのみ | なしのみ | あり / なし選択可能 | あり / なし選択可能 |
マルチペアリング | 3台 | 3台 | 4台 | なし(有線接続) | なし |
充電方式 | USB-Cケーブル | USB-Cケーブル | 乾電池 / USB-Cケーブル | なし(有線接続) | Lightningケーブル |
カラー | スペースグレーのみ | スペースグレーのみ | ホワイト / ブラック | ホワイト / ブラック | シルバー / スペースグレー |
キー構造 | パンタグラフ方式 | パンタグラフ方式 | 静電容量無接点方式 | 静電容量無接点方式 | パンタグラフ方式 |
キーピッチ | 19mm | 19mm | 19mm | 19mm | 19mm |
キーストローク | 1.7mm | 1.8mm | 3.8mm | 4mm ~ 2mmに調整可能 | 2mm |
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【2021年】iMac・MacBookにおすすめキーボード まとめ
キーボードを選ぶ際にチェックすべきポイントを解説した上で、Mac用のキーボードおすすめ5つを紹介してきました。
Mac用に最適化されたキーボードはその他にもいくつかありますが、信頼の置けるメーカーかつ人気の高い製品は割と網羅されているはず。
ぜひこの中から自分にあったアイテムを購入し、素敵なMacライフをお送りください!
タカヒロ
記事についての質問等ございましたら、コメントもお待ちしています!最後までお読みいただきありがとうございました!