- MacBook ProとAirそれぞれどんな人におすすめ?
- MacBookは高価だから失敗しない選び方が知りたい
- 自分の使用用途ではカスタマイズした方がいいかわからない
Apple製のOSである「macOS」を搭載したノートパソコンのMacBook。
Windowsのパソコンと違って、本体もOSもAppleが一貫して設計しているため、使い勝手がとても優れいているのが魅力の製品です。
タカヒロ
使い勝手のよさ・デザインに魅了されて、10年以上もMacBookを愛用中!
そんなMacBook、現行ラインナップは4つとそこまで多いわけではありませんが、初めてMacBoookの購入を検討する場合には、どれを買うきか少し悩ましいところですよね。
ですが、本記事で紹介する3ステップを順に進めば、自分にあったMacBookを選ぶことが可能です。
本記事ではこれから初めてMacBookを購入したいと考えている方に向けて選び方のポイントを丁寧に解説していきたいと思います。
記事の後半では「MacBookを安く買う方法」や「一緒に買うべきアクセサリー」も紹介しているので、ぜひ最後までお付き合いください。

初心者向け!MacBook Air・Proの選び方
毎年新しいモデルが登場するAppleのMacBook。2021年現在、Apple公式サイトで購入できる最新のラインナップは下記の4種類になっています。
スペック表を見ると膨大な情報の中から何をどう取捨選択していいかわかりづらいですね。
でも大丈夫、下記の順番で取捨選択していけば自然とあなたにぴったり合うMacBookを選ぶことができます。
- CPUの種類を選ぶ
- 本体サイズを選ぶ
- 必要に応じてカスタマイズ(CPU/メモリ/ストレージ)
タカヒロ
それではさっそく一つずつチェック項目の詳細を解説していきます!
①:CPUの種類を選ぶ(M1チップ vs Intel)
まず初めに選ぶべきはCPUの種類です。
人間でいう「頭脳」によく例えられるPCの中心的な処理装置。
CPUスペックの良し悪しはPC全体に影響するので、性能面を見る際に最も重要なパーツです。
現行のMacBookには下記いずれかのCPUが搭載されています。
- Intelプロセッサー
- M1チップ
M1チップはAppleが10年以上の歳月をかけて独自開発した自社製のCPUで2020年以降に発売されたMacやiPadなどに搭載されています。
IntelプロセッサーのCPUと比較した場合のメリット・デメリットは以下の通り。
- intel製と比べて処理速度が最大2.3倍高速化
- グラフィック性能が最大5倍高速化
- バッテリー持ちが大幅改善
- 高性能なのに安価(コスパが高い)
- iPhoneやiPad向けアプリが動く
- 負荷の高い作業をさせたとしても熱くなることが少ない
- M1チップに最適化されたアプリがまだ少ない
- ディスプレイ出力が1台までしかできない
M1チップのアプリ対応状況
M1チップはIntelプロセッサーと比べると圧倒的に性能がいいのに、価格も安いのが魅力。
ただ、発売してまだ日が浅いこともあり、中には正常動作しないアプリがあるというのが最大のネックです。
各社徐々にM1チップに最適化されたアプリにアップデートしていってはいますが、Adobe系のソフトを使う方やプログラミングが主な用途の方はIntelプロセッサー搭載モデルを選んだ方が安心です。
is Apple silicon ready?というサイトでは、「M1をネイティブサポート」、「Rosetta 2限定」、「非対応」の3段階でアプリの対応状況が可能。
普段使っているアプリが対応しているか事前に確認しておくとトラブルが少ないと思います。
以上を踏まえると、どちらのCPUを搭載したモデルを選ぶか基準は下記のようになります。
- ウェブブラウザの利用、メールの送受信などが主な使用用途の方
- 仕事で使用するソフトを自由に選べる方(代替アプリを選べる)
- Adobe系ソフトを使用するクリエイターの方
- プログラミングを行う開発者の方
- 仕事で使うアプリを自由に選べない方(代替アプリを選べない)
②:MacBookの本体サイズを選ぶ
現行ラインナップのMacBookの大きさは3種類。1 → 3にいくにつれ、本体サイズ・重量とともに大きくなります。
- MacBook Air 13インチ
- MacBook Pro 13インチ
- MacBook Pro 16インチ
サイズの違いによって差が出るのは大きく分けて6項目で、比較すると下記のようになります。
サイズ:小 | サイズ:大 | |
---|---|---|
価格 | ◯ | △ |
携帯性 | ◎ | △ |
スペック | △ | ◯ |
バッテリー持ち | △ | ◯ |
カスタマイズ性 (カスタマイズできる上限値) |
△ | ◯ |
作業効率 (情報取得効率) |
△ | ◎ |
おすすめは13.3インチ
僕の結論としてはおすすめは携帯性に優れた13.3インチサイズ。持ち運びのしやすさ、狭いスペースでも作業しやすいかはノートPCを選ぶ上で大事です。
このサイズでも十分スペックは高く、写真編集やプログラミングなどの作業をしっかりおこなうことはできます。
小さいMacBookは作業領域が狭く、作業効率が落ちるというデメリットは外部モニターを買うなどすれば解消可能。

16インチを選ぶならiMacを比較対象に
16インチMacBookは4K動画をサクサク編集したいといったニーズがある方におすすめの機種。
ただこのクラスのPCが欲しい方はあまり外に持ち歩くというニーズは薄いと思うので、同スペックでも購入金額が安くなるiMacを検討に入れた方がいいと思います。
③:必要に応じてカスタマイズ
ステップ①〜②で現行4モデルでどれを選ぶべきかの大枠は固まります。最後に検討するのはMacBookをカスタマイズしてスペックをあげるかどうか。
- CPU(コア数・プロセッサ)
- メモリ(RAM)
- ストレージ
これらの項目の役割を人と机に例えるとこんな感じ。
CPU (コア数・プロセッサ) |
コア数は作業する人の数、多いほど作業が早くなる。プロセッサは頭の回転の速さ、大きいほど早く処理ができる |
メモリ(RAM) | 机の広さ。広いほど、同時に行える作業量が増える。 |
ストレージ容量 | 机の引き出し。大きいほど、色々なデータを保存しておくことができる。 |
購入資金に余裕があれば、どんどんスペックをあげてしまえばいいのですが、予算を最小限に抑える前提でカスタマイズすべき優先順位を考えると下記のようになります。
カスタマイズの優先順位
メモリ(RAM) > CPU(プロセッサ) > ストレージ
タカヒロ
優秀な人が作業員がたくさんいても机が狭かったら効率よく働けないから、カスタマイズならまずは机の広さから!ということです。
メモリ(RAM)
資金に余裕があるならまず検討したいのがメモリのカスタマイズ。作業内容にメモリがのスペックが見合わないと下記のような状態に陥りやすくなるからです。
- アプリがフリーズする / 落ちる
- アプリがサクサク動かない
各メモリごとの耐えられる作業のイメージはこんな感じ。
メモリ | 用途 |
---|---|
4GB | 軽い事務作業、ブラウザのタブ4つ程度 |
8GB | ブラウザのタブ大量、そこそこのマルチタスク、映像編集、大抵の3Dゲーム |
16GB | 超マルチタスク、フルHD動画編集、4Kでのゲームプレイ、重めの3Dゲーム、Adobe After Effects、Adobe Premiere Proでの本格映像編集 |
32GB | 4K動画編集、3Dモデリングの長時間プレビュー再生、本格的なAIの学習 |
ただし、現行のラインナップではIntel版MacBookのメモリは16GB最低となっており、そこそこ重たい作業にも耐えられるスペック。
M1チップのMacBookはメモリが8GBと少なく見えますが、Intel版MacBookのメモリ16GBと同レベルの性能があるのでこちらも増設しなくてもOKです。
将来的に4K動画を編集したいなど予定がある場合はカスタマイズをしておくのがいいかもしれません。
CPU
CPUの性能が低いと下記のような状態に陥りやすくなります。
- 動画を書き出すのが遅い
- ファイルを圧縮するのが遅い
画像や動画の編集、3D系の作業などを日々大量に行う場合は、CPU性能をあげておくと、快適に作業をこなすことができます。
とはいえ、現行ラインナップに搭載されているCPUはデフォルトのものでもスペックが低いわけではないので、資金に余裕があれば増設、という考え方でいいと思います。
ストレージ容量
下記のような方法をとればPC内のストレージ容量を空けることができるので、基本的には最低スペックを選んでも問題ないと思います。
- 外部ストレージにデータを移す
- iCloudを活用する
ただし、下記のような方は最低スペックの256GBだと不安が残るので、資金に余裕があればカスタマイズを検討しておくといいかもしれません。
- 動画編集・画像編集が主な作業用途になる方
- iTunesに大量のデータを保管して持ち歩きたい方
まとめ
- カスタマイズの優先順位はメモリ > CPU > ストレージ
- 現行ラインナップではメモリ・CPUとともに最低スペックでもそこそこ重たい作業も可能
- 4K動画編集などのかなり重たい作業をしたい場合はメモリを32GBにあげる
【2021年】おすすめのMacBook Air・Proはこれ!
上記の説明を踏まえると現行ラインナップは下記のような形で選ぶことができます。
MacBook Air 13インチ/M1チップ(おすすめ度:★★★)
M1チップ搭載のモンスターマシン。
現行モデルで最大サイズのMacBook Pro 16インチよりもバッテリー持ちが良く、処理速度も遜色ありません。
それでいて価格は115,280円(税込)〜という圧倒的ななコスパの高さを誇るノートPCです。
M1チップ搭載なのでクリエイティブ系の仕事をされている方やエンジニアの方は場合は慎重に選ぶべきですが、学生の方や一般的な使い方が主な用途の人はこれを買っておけば間違いなし。
MacBook Pro 13インチ/M1チップ(おすすめ度:★★)
上記と同じく、M1チップを初めて搭載したMacBook Pro13インチ。
インテル版MacBook Pro13インチとの性能差も大きく、こちらも優秀なデバイスです。
ただ、MacBook Air13インチ/M1チップよりも★を一つ少なくしたのは、MacBook Proの方が優位な項目が3つしかないのに、最低購入価格は33,000円も差があるため。
- 排熱ファンがある
- バッテリー駆動時間が2時間長い
- タッチバー付き(MacBook Airは物理ボタン)
上記の差に33,000円多めに払うなら、安くて軽いMacBook Airをカスタマイズして購入した方がコスパが高いのではないかと思います。
MacBook Pro 13インチ/Intelプロセッサ(おすすめ度:★★)
Intelプロセッサーを搭載したMacBook Pro13インチ。
クリエイターやエンジニアの方で「普段仕事で使っているアプリがM1チップにネイティブ対応していないのが怖い」という方が選ぶ一台です。
多くのアプリがM1チップに最適化されてはいないものの、「Rosetta 2」を使えば動かすことができる状況の中で、これから新たにIntel版MacBook Proを買うかは悩ましいところ・・・。
MacBook Pro 16インチ/Intelプロセッサ(おすすめ度:★)
現行モデルで最大サイズのMacBook Pro 16インチ。
カスタマイズできるストレージ容量、CPU、メモリはとても豊富ですが、その分値段もかなり高いです。
4K動画をがっつりおこないたいプロクリエイターの方におすすめのPCなので、この記事を読んでくださっている方の対象からは外れるかなと思います。
なるべく大きな画面で作業したいから16インチを選びたいという場合にはMacBook 13.3インチ + 外部モニターの組み合わせがおすすめです。
MacBook Air・Proを安く買う方法
MacBookはApple公式ストアで購入すると値引きやポイントの付与といった特典がありません。
10万円超える大きな買い物なのに、何も還元されないのはちょっと損な気持ちにもなりますよね。そこでおすすめしたいのが下記3つの買い方。
- Amazonで購入する
- 楽天リーベイツを経由してAppleストアで購入する
- 中古で購入する
タカヒロ
もう少し詳しく解説していきます!
MacBookのカスタマイズ不要ならAmazonでの購入一択
Appleのオンラインサイト以外にも、MacBookを購入できるECサイトはいくつかあるのですが、Amazonで買うのがもっとも実質購入金額を下げることができる手段です。
- 公式サイトにはない割引がある
- 商品購入時にAmazonポイントが付与される
- Amazonチャージを駆使すると2.5%のポイント還元が受けられる
- ストレージ容量以外のカスタマイズができない(メモリ・CPU・キー配列)
- ショッピングローン(分割購入)が組めない
MacBookのカスタマイズ必要なら楽天リーベイツ経由がおすすめ
MacBookをカスタマイズして購入したい場合はApple公式サイトを利用せざるを得ません。
こんな時に利用したいのが楽天リーベイツです。
楽天が運営している「ネットショップまとめサイト」。
楽天リーベイツを経由してApple公式ストアで買い物をするだけで、下記のような還元率で楽天ポイントでを受けることが可能。
- 通常時期:1~2%
- 楽天スーパーセール実施時期:3~5%
Amazonでの購入に比べると還元率がイマイチですが、それでも直接公式サイトで購入する以上の恩恵があるので、ぜひ購入の際は楽天リーベイツを経由して楽天ポイントを貯めましょう。
楽天リーベイツの詳細を見る
とにかく安くMacBookを購入したいなら中古も検討
Appleストアで購入できるMacBookの現行ラインナップ全てM1チップ搭載の製品となっています。
仕事柄Intel製品ではないと困るという方や、なるべく安くMacBookを購入したいという方は中古の製品を購入するという方法を検討するのもありです。
数あるECサイトの中でもおすすめなのは全国9ヶ所に店舗を運営している老舗買取業者のイオシス。
下記のような特徴があり、安心して中古のMacBookを購入することができるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
- 中古のMacBookが豊富にある
- Amazon Payで購入可能
- 購入後の初期不良にもしっかり対応してくれる
MacBook Air・Proと合わせて購入したいアクセサリー
MacBookは様々な周辺機器を組み合わせることでやれることが増えたり、より便利に作業することができるようになります。
- マルチメディアハブ
- ノートパソコンスタンド
- USB充電器
- PCリュック
- ポータブルSSD
下記の記事ではMacBook Air・Proを購入したら、合わせて買うべきアクセサリーを詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

MacBook Air・Proをクラムシェルモードで使うのにおすすめの周辺機器
MacBookはクラムシェルモードを使用すると、まるでデスクトップPCのように利用することが可能です。
ノートパソコンの携帯性の良さとデスクトップ作業環境の効率の良さという、2つのメリットをいいとこ取りができるので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。



MacBook購入したらインストールしたおすすめアプリ&初期設定
MacBookは初期設定をいじったり、便利なアプリをインストールすることでどんどん生産性をアップすることができます。
下記の記事ではMacBookを10年愛用している僕が行っている設定や使い続けている神アプリを紹介しています。
気になった方是非チェックしてみてく下さい。

【初心者向け】MacBook Air/Proの選び方・カスタマイズの目安まとめ
2021年現在、Appleストアで購入できる最新のMacBook4機種から自分にあった機種を選ぶ方法を紹介してきました。
本記事の結論としては下記の選択肢がおすすめ。
- 使用用途的にM1チップのネイティブ対応を気にしないなら→MacBook Air 13インチ M1チップ
- まだM1チップを使うのが不安なら → MacBook Pro / IntelプロセッサーCPU
今後、Intel版MacBookはなくなり、M1チップが標準装備になっていくので、アプリもどんどんM1チップにネイティブ対応されていくと思います。
今から買うなら、やはりM1チップ搭載のMacBookを購入するのがおすすめです。
また、カスタマイズすべきかという疑問についての結論は以下の通り。
- カスタマイズの優先順位はメモリ > CPU > ストレージ
- 現行ラインナップではメモリ・CPUとともに最低スペックでもそこそこ重たい作業も可能
- 4K動画編集などのかなり重たい作業をしたい場合はメモリを一段階あげておくのがおすすめ(32GB)
パソコンは購入金額も高いですし、悩むことも多いと思いますが、本記事があなたのMacBook選びの参考になれば幸いです。
何か疑問があれば下記のコメント欄からお問い合わせください!
ノートパソコンの買い替えで13インチ/M1チップを検討しているのですが、excelを入れても快適に作業できますか?
すでにOffice365(Excel, Wordなど)はM1チップ対応になっているので、
問題ないとおもいます!