一筆書き切符でお得な電車旅へ!乗車券の買い方・ルールまとめ

一筆書き切符でお得な電車旅へ!乗車券の買い方・ルールまとめ

JRには乗車する距離が長くなるほど運賃が安くなる遠距離低減制という制度があります。この制度をうまく活用した乗車券の購入方法に「一筆書き切符」というものがあります。

今回は一筆書き切符の買い方やルールについてまとめてみました。長期休暇などでお得に複数の観光地を巡りたい方は是非チェックしてみてください!

一筆書き切符周遊法とは

一筆書き切符は、起点の乗車駅から複数の駅を経由してぐるっと一筆書きする様に起点駅に戻って来るように切符を購入して観光地を巡る方法です。

下記の写真は一筆書き切符の購入例。乗車駅と降車駅がどちらも東京都区内になっています。
東京発東京着の一筆書き切符の写真

今回、一筆書き切符周遊法を具体的に説明するために、東京-京都間を往復する旅行と東京→京都→金沢→東京という形で一筆書き乗車券で周遊する旅行の運賃を比較してみます。

【東京-京都間を新幹線で往復した場合】

東京・京都の経路乗車券(円)特急券(円)往復合計(円)
東海道新幹線8,2105,70027,820

【片道切符周遊法で東京-京都間に加え、金沢を経由した場合】

東京・京都・金沢の経路乗車券(円)特急券(円)往復合計(円)
①東京-山科14,200
(13,820+380)
5,70028,130
②山科-京都0
③山科-金沢1,450
④金沢-東京6,780

なんと、東京-京都間を新幹線で往復した場合の運賃の合計と一筆書き周遊法を使った場合の運賃は310円しかかわりません!+310円払えば、金沢に立ち寄ってしまうことができるんです。

上記の上をイメージ図に置き換えるとこんな感じ。
東京、京都、金沢を一筆書き切符で周遊した場合を説明したイラスト

一筆書き切符周遊法で運賃が格安になる理由

一筆書き切符周遊法を使うとなぜ運賃がとても安くなるのか?その秘訣は「遠距離低減制」、「乗継割引」という制度をうまく活用している点にあります。

上記の表の乗車券の料金は「遠距離低減制」を活用して、そして特急券の料金は「乗継割引」を活用して安くします。

それでは、具体的にそれぞれの制度がどのようなものなのか見てみましょう。

遠距離低減制とは

JRの乗車券は乗車する距離が長くなるほど運賃が安くなるように料金が設定されています。この制度を遠距離低減制と言います。

利用キロ数300km以下600km以下601km以上
1kmあたりの運賃16.20円/km12.85円/km7.05円/km

乗車券には有効期限がある

一筆書き乗車券で旅行に出る場合は、乗車券の有効期限に注意が必要です。有効期限は起点の駅からぐるっと一筆書きしてたどった駅の総距離に応じて異なり、距離に比例して、有効期限も長くなります。
今回のモデルケースだと、総移動距離が1,178kmなので、有効期限は6日になります。

乗車距離200キロまで400キロまで600キロまで800キロまで1000キロまで
有効期限2日3日4日5日6日

※1001キロ以上は200キロごとに1日有効期限が増える。

引用:『乗車券の有効期限/JR東日本公式ホームページ』より

利用キロ数の調べ方

遠距離低減制をうまく活用するには利用キロ数が要になってくることがわかります。

一筆書きした際の利用キロ数は、みどりの窓口などで問い合わせれば、素早く計算してくれますが、わざわざ行くのは面倒くさいと感じる方も多いかもしれません。

そのような場合は、『ジョルダン』など経由する駅を指定できる時刻表検索サービスで始発駅、途中下車したい駅、終着駅を入力すれば、自分で調べることができます。

乗継割引とは

乗継割引とは、JRの在来線特急と新幹線を連続して乗る場合に、特急・急行券が半額になる、という制度です。

乗り継ぎ割引が適用される区間

  • 東海道・山陽新幹線の新横浜〜新下関間の各新幹線駅
  • 東北新幹線の新青森駅
  • 上越新幹線の越後湯沢駅、長岡駅、新潟駅
  • 北陸新幹線の長野駅
  • 大阪駅(新大阪駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)
  • 坂出駅、高松駅(岡山駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)
  • 青森駅(青森駅で新幹線に乗り継ぐ場合のみ)

参考:『乗継割引/JR東海』より

乗継割引が適用されるのは同時購入した場合のみ

乗継割引を適用してもらうには、新幹線と在来線特急チケットを同じタイミングで買わなければいけません。旅のスタートに全工程の切符をまとめて購入し、割引を適用してもらいましょう。

在来線と新幹線を2回乗り継ぐ場合

在来線特急と新幹線を数回乗り継ぐ場合は、在来線特急のどちらか一方だけが割引になります。また、割引が適用されるのは値段が高い方の列車です。

乗継の適用日

新幹線から在来線に乗り継ぐ場合は、その日のうちに乗り継ぐ場合のみ、乗り継ぎ割引が適用されます。在来線から新幹線に乗り継ぐ場合は、翌日の乗り継ぎでも割引が適用されます。

今回紹介したモデルケースだと、山科から金沢へ行く際のサンダーバードの特急券を半額に割り引いてもらっています。

一筆書き切符周遊法を利用する際のポイント

ここまで一筆書き切符周遊法を使うと運賃が大幅になる理由を紹介してきました。まとめると、この方法を活用して旅をする際のポイントは下記の通り。

このポイントを抑えれば、今回紹介したモデルケース以外にも様々なパターンのお得な周遊の旅ができます。

通る駅が重複したらアウト
一筆書き切符なので、もちろん一度経由した駅を再び通ることはできません。もし重複するルートを辿ってしまったらその場で打ち切りとなってしまいます。
新幹線+在来線特急の組み合わせで移動できるルートを選ぶ
乗継割引を適用してもらうために、新幹線+在来線特急で移動できるルートを選びましょう
チケットはまとめて購入する
乗継割引を適用してもらうためには、まとめて新幹線、特急券のチケットを同時に買う必要があります。

一筆書き切符の買い方

一筆書き切符は、みどりの窓口や指定席券売機での発券、ネットでの予約(えきねっと)で買うことができます。鉄道に詳しい方でない限り、みどりの窓口で駅員さんに発券してもらうのをオススメします。

その際は、下記の3点を事前に準備してくとスムーズに発券してもらうことができます。

  • 事前に一筆書きで途中下車したい駅を紙に書き、駅員さんに伝える
  • 起点と終点が同じの1枚の切符になる様に伝える
  • 在来線と新幹線の特急券が必要な場合は、同時に購入すると乗り継ぎ割引の対象になるので、あらかじめ特急券も必要か確認しておく

まとめ

一筆書き切符周遊法がなぜお得なのか、どのように乗車券を買えば良いのかなどを具体的なモデルケースに合わせて紹介しました。

移動距離が長くなるほど運賃が安くなるお得な旅行法なので、ゴールデンウィークやお盆など長期休暇で連泊が可能な際は、今回紹介した旅行法を活用して、気になる場所をまとめて周ってみてはいかがでしょうか。